医師編

東京都 板橋区 訪問医 男性(利用者:要介護度4 女性 主利用時間:朝~夕方)

紙おむつをご利用されていましたが、仙骨部の褥瘡がひどくまた尿路感染が度々あり、たまたま紹介を受けた「マインレット」を試してみようかと思いました。マインレットを利用して変わったのは、おむつ内で汚物に触れることが無く、常に湿潤がないこと。軟膏での治癒がしやすいという効果があった。また、陰部は排泄の都度洗浄されることから尿路感染が無くなったこと。この点で非常に効果があると思いますが、ただし適正な利用の仕方の徹底と、介護者側の慣れは必要かと感じました。また、想定したした以外に、この方は便の排泄は浣腸に頼っていたものが、洗浄水のシャワーによる肛門への刺激により、以後浣腸を使わなくても日々排便が確認されるようになった。また、数ヶ月後には見るからに元気を取り戻していて口数も多くなり、精神的な効果も大きいものと感じている。

千葉県 鴨川市 医師 男性(利用者:要介護度5 難病者 主利用時間:夜間中心)

患者に神経難病者が多く、在宅に帰られる方も増えており、その際に問題となるのが”排泄”の問題です。退院時には呼吸器や酸素、痰の吸引器、他にも胃ろうなど指導することは多いのですが、医療依存度が高い患者様のレベルだと、排泄処理にも家族や介護スタッフ等がどのように当たるかは大きな問題です。 在宅医療・在宅介護が継続して行われていくために、デリケートなこの問題を解消していかなければならず、以前からモニター等で協力した「マインレット」を、在宅に帰られる患者様及びご家族に紹介し、ご利用いただいています。 特に神経難病系の方には、意識や感覚は鮮明な方も多く、また脊髄損傷の方なども程度にはよりますが敏感な方も多いですから、患者様ご自身のおむつに対する意識や感覚はよりシビアです。 排泄物にまみれず、清潔なことは非常に気持ちがいいとの声も無視できませんし、それがいいことであるのは疑いようもないことです。 また、利用者の現状を見ていると、非常に快適だという声よりも「もうおむつには戻りたくない」という話がよく出るくらい、紙おむつ内の不快さを感じていたことが伺えます。 危惧されるのは、利便性から介護者側が体位交換や皮膚の観察等について怠るようにならないか?という点です。 1年半以上お使いになっている患者様宅では、そのようなことはなく、むしろご本人とご家族の一致した意見の基に、残存した機能を使えるうちは使い、進行を抑えていくとの姿勢で有用に使えていると判断しています。この部分の指導を含めた医療と介護のサポート体勢があれば、恐らく相当数の方に喜んでお使いいただけるのではないかと思います。 当院ではこれからも在宅に帰られる方に必要があればお奨めしますし、機材の進化の状況を見ながら病院(病棟)としての利用も検討しています。



2020年05月15日